EXILE ATSUSHIの本「SIGN」感想レビュー。サインを受け取る感受性に驚いた。生き様を見守りたくなったよ。ネタバレなし

EXILE ATSUSHIさんの本

「SIGN」を読みました。サインと読みます。

出版社は幻冬舎。

感想を書いていきます。

EXILEのボーカリストとして

20年間、日本の音楽シーンの最先端に君臨し続けてきた漢。

ぼくは学生時代に友達の家でEXILEの曲が流れていて、

「歌かっけー!」ってテンション上げてた思い出があります。

逆に言うと、それくらいしか知らなかった。

坊主でグラサンなイメージのあの人は、

思っていたよりも繊細で感受性の感度が高かったようです。

トップアーティストだからこその苦悩もあり。

世間から見えてる(であろう)イメージを損なわないために

背筋を伸ばして凛と振る舞って走り続けてきた。

ぼくみたいにEXILEあんまり知らないって人でも

結構感情を揺さぶられる内容でした。

ネタバレなしです。

SIGN(サイン)は、そっち?

タイトルであるSIGN(サイン)という単語。

本の中にもたびたび登場します。

てっきりサインを「送る、発信する」側の使い方かと思っていたら、

ほとんどのサインが逆の意味でした。

「サインを受け取った」という意味合いで使われることが多かった。

まずそこで驚きました。

あ、そっち?

名前には人格が宿る、ATSUSHIと篤志

ATSUSHIと篤志。

「名前に人格が宿る」や「仮面」に関する話のところが

結構頭に残りました。

そして現代社会で、なんとなく共感する人は多いのではないかと思います。

SNSの場などにおいて、

ニックネームや芸名みたいなもので

発信する人口は増えているから。

本名とは別の呼ばれ方をする人間は増えている。

その名前で求められる立ち振舞いや、自分の理想像なんかが

時にプレッシャーとなったりもします。

もちろんぼくもそのひとり。

まあぼくの場合は「中二病」などのトッピングが付きますけども。

ある時ぼくは「仮面」が外せなくて困った時がありました。

どうやって克服したかと言うと、

仮面を喰った。喰って消化して自分の糧にした。という、あくまでイメージ。

おかげで今は複数の仮面を出し入れや切り替えのスイッチングをしたり、

状況に応じて濃度を変えられたりします。

チューニングして色が違う仮面をちょっとずつ出したり。まあ、出来てるつもり。

…ぼくのことはいいんだ。

篤志さんはATSUSHIさんでいるために、

ずいぶん色々あったみたい。

輝いてる人だからそりゃあ、

一番近くで見てる自分はまぶしいよなあ。

波と凪

そしてライブの話や、

ライブ後のホテルの話、

打ち合わせや会議の話、

メンバーの入れ替わりなど

書かれているんですが、

まあ大波と凪のメリハリがエグそう。

Lovers Againあたりで記憶が止まってるEXILEにわかからすれば、

メンバーがあんなに入れ替わると思わないし、

別グループにも所属してたり

なにがなにやら…

そんな激動の変化をATSUSHIさんも感じながら

ファンと共鳴しながら、

音が大きすぎて時にハウりながら、

文章は進みます。

結構ネガティブな過去もありつつ。

そして、転調していく。

「それさえも必要なことだったのだと、心から思うことができた。」

ぼくはココにグッときた。

そして二人の相棒、

SHUNさんとTAKAHIROさんの話も

もちろん出てきましたよ。(にわかでもボーカルの顔と名前は一致します。)

そして2016年のライブツアーのアンコールで

SHUNさんとともに

第一章の楽曲をスペシャルなメドレー。

EXILEの歴史と変化の道のり。

うーん、本を読んだ後に見ると、さらにグッとくるものがある。

アメリカに留学に行っていた時の、

日本との違いもいろいろ描かれていました。

まとめ、圧倒された。未来へ進む生き様を見守ることにしよう

EXILE ATSUSHIさんの著書

「SIGN」を読んだ感想の話

でした。

なんというか、予想外に静かなテンションの本でした。

もっと栄光とか熱いライブとかそういうのかと思いきやですよ。

なかなか簡単にはまとまらない思いが

いろいろ浮かんできましたね。

どう言ったらいいのかな。

別世界を目の当たりにして、あまりの激動っぷりに黙り込んでしまうというか。

美術館で大作の前に立った時に、立ち尽くしちゃうのと似た感覚を覚えました。

ああ、圧倒されるとはこれか。

これからソロアーティストとして進んでいく、

EXILEの「末っ子」でもなく「長男」でもない

ATSUSHIさんの活躍を…

いや、活躍じゃなくてもいいな

生き様を、見守りたいなと思える本でした。

おまけ、こんな本やCDもあります

おまけで、いくつか近いジャンルの本や作品を選書して置いておきます。

ご参考に。

【ONE、2022年04月30日発売】

【天音。、EXILE ATSUSHI著、幻冬舎、2013年04月30日発売】

【40 ~forty~、EXILE ATSUSHI、rhythm zone、2020年11月04日発売】

【EXILE ATSUSHI LIVE TOUR2016 “IT’S SHOW TIME!!2017年02月15日発売】

ふっふっふ これで ぼくは ATSUSHIの苦悩と ATSUSHIの喜びと ATSUSHIの生き様に 関する知識を得て また レベルアップを 果たしたのである…ブレイブ  の冒険は つづく!

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