ブルーピリオド(山口つばさ)の第1巻を読みました。
講談社のアフタヌーンで連載されていた作品。
一時期やたら話題となったマンガで、
みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2018
ネクストブレイク部門大賞
や、
このマンガがすごい!2019オトコ編
4位に選ばれました。
【追記】2020年マンガ大賞ですってよ!
結構すごい人気みたいなので、
ハードル高めで読み始めましたが
その上で、面白かったです!
目次
かんたんなあらすじ
成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す!
出典:ブルーピリオドAmazonページ
主人公は矢口八虎(やぐちやとら)、男子。
高校2年生から物語はスタートします。
友人ともうまくやり、勉強も出来るやつ。
出来杉君かよ。
現代の若者。くだけた言葉、スマホでメッセージ
最近よく使われる言葉がたびたび登場します。
「それなー」(確かにそうですね、お気持ちよくわかります、的な同意)
「ゆーて」(試しに言ってみますが、とは言っても、的な意。意味なく話し始めにつけたりもする)
「ほん」(本当に、の略)
スマホでメッセージを送り合うシーンもあります。
若者が集まる街、渋谷周辺の景色も出てきます。
伝わった瞬間、「作者」は感動する
八虎がきっと生まれて初めて
「作者」になるシーンがあります。
「想いが伝わった瞬間」です。
正直そんなに感動するシーンじゃないのかもしれませんが、
ぼくは泣きそうになりました。笑
なんでしょうね、
そのシーンまでに描いた虚無感と
「伝わった瞬間」に
共感したんですかね。多分。
話数カウントは「○筆目」
ストーリーのカウントが
一筆目、二筆目…
と筆(ふで)でカウントされます。
美術画のストーリーならではですね。
そこに気づいて改めて、このマンガ新しいなーと思いました。
有名芸術大学の特徴がわかる
東京藝術大学(とうきょうげいじゅつだいがく)
という美術系の大学があります。
国内で唯一の国立美術大学で、
ものすごく倍率が高くて現役合格は困難、
何年も浪人する人も多数いるそうです。
…など、芸術大学の特徴がわかります。
名言がやたら多い!
この漫画、ブルーピリオドって
やたら名言が多いです。
言い得て妙なことだったり
シンプルにグサッと刺さることだったり。
情熱だー感情だーって感じの表現がきたかと思いきや
打算的なロジカルに裏打ちされた描写もあり。
感想、現代をとらえて、感動につなげるのがうまい作品
ブルーピリオドの主人公は高校2年生。
ぼくはもちろんいま高校生じゃありませんが、
「あーきっとイマドキの高校生はこんな感じかもなあー」って思えました。
その上で名言を大量投下してきたり
もがく姿を描いたりして、ガシガシ感情を揺さぶってきます。
結果、感動。
この作品の感動のカラーは…
同系色が浅野いにおさんの「ソラニン」で
補色(反対色)はドラゴンボールかな。
ノンフィクションっぽいフィクションと言いますか。
読んだほうがいいですよ。
【追記】2021年10月、アニメ化!
アニメもいいですねえ、スタイリッシュというかPVだけで期待大ですわ。
見よ、楽しみ。
ふっふっふ これで ぼくは 美大の難関ぶりと 努力の美しさと アートの奥深さに 関する知識を得て また レベルアップを 果たしたのである…未来をより良くするために 立ち向かっていく ブレイブ の冒険は つづく!