イラストレーターの鈴木みきさんの2018年の著書、
「鈴木みきのぐるぐる山想記」を読みました。
ゆったりとした気分で読める本です。
登山の予定が雨で中止〜……なんて時なんかに、
エネルギーチャージとしていかがでしょうか。
以下、書評です。若干のネタバレあります。ご了承ください。
目次
ほんわかして読みやすい
まずは鈴木みきさんのイラストと語り口がすごくほんわかしていて、
すいすい読めます。
それでいて、山小屋で働いたこともあるという鈴木みきさんの山屋としての
キャリアが説得力を持たせます。
この人のあるあるネタは、本当に登山すると「あるあるー!」ってなることばかり。
多くの実践を積んできた経験談が奥深いです。
まずは「自然」について。
第一章はどストレートに「自然はすごい」
となっています。
鈴木みきさんの実践のごく一部ですが、体験談や自然について想われていることを
書かれています。
壮大な自然を楽しむ、登山の醍醐味ですね。
山道具についても書かれています
登山の楽しみといえば、行動食やお弁当だ!!
…という登山家は多いと思います。(というかほとんどみんな?)
たくさんの食糧を数日前から考え、パッキングしていくのは楽しいものです。
そこでふと気づくのが、ザックのキャパシティ。
何を持っていき、何を置いていくのか工夫するのも
ある意味登山の醍醐味です。
重さを気にしてみたり、カラーを選んでみたり。。
さらにキャパシティとファッション性は必ずしも比例しません。
これがまた面白いのです。
登山ショップに行くとカラフルでテンション上がりますからね。
おすすめコースや見どころについても触れています
山のエキスパートの鈴木みきさんがおすすめや気をつけて進むべきポイントを
いくつか紹介してくれています。
「この道は景色がずっとキレイ!」
「この山小屋はこんなメニューが定番!」
なんて書かれていると、そそられますね。
「ここからここまで、だいたい何分」という情報もありがたいです。
実際に登ってみたくなります。
まとめ、「山を想う」ことが好きなら買い!
山は色んな表情があり、土地によって、四季によって様々な姿を見せてくれます。
そんな大パノラマかつ顕微鏡のような山を探検する時、
人はたくさんの考え事をします。
他の人が登山をしたがらどんなことを考えているのか、考えてしまうのか。
山屋の思考回路あるあるを垣間見ることが出来る本です。