「もっと知りたいレオナルド・ダ・ヴィンチ 改訂版: 生涯と作品」感想レビュー。天才の人生を読む

もっと知りたいレオナルド・ダ・ヴィンチ 改訂版: 生涯と作品

という本を読みました。

監修は裾分一弘(すそわけかずひろ)さん

出版社は東京美術。

「天才」の代名詞とも言える

レオナルド・ダ・ヴィンチの生きた人生とは。

どんな時代にどんなことを考えて

数々の作品を残したのでしょうか。

コレ1冊読んだら、

バーっと流れでレオナルドのことを

知ることが出来ます。

2000年代に、「ダヴィンチコード」とかでも

話題になりました。

ぼくは子供の頃、

タートルズのリーダーの

「レオナルド」(ブルーのハチマキの、二刀流で戦うやつ)

が好きでしたし、

なんとなくレオナルド・ダ・ビンチが気になってました。

なんたって多才。マジで色んなことやってます。

レオナルド。

ちなみにダヴィンチって

「ヴィンチ村の」って意味みたいですよ。

では

「もっと知りたいレオナルド・ダ・ヴィンチ 改訂版: 生涯と作品」

の、感想を書いていきます。

ネタバレは少ないです。(ゼロじゃない)

生涯勉強、研究の日々。様々なことに精通した

レオナルドの生涯は、

はっきり言って

画家にとどまりません。

勉強や研究をして、

解剖学者、建築家、彫刻家、

数学者、科学者、軍事デザイナー、工学者、

などなど…。

多数の肩書きを持っていました。

ガチすぎてエグいです。

ただそれらの肩書きは、

レオナルド以外の人達がそう呼んだからです。

肩書きは周りが呼称するためにつけるものであって、

本人からすると

すべては繋がっていると考えていたみたい。

人間の絵を「ちゃんと」書くために、

骨や筋肉、内蔵の仕組みや形まで知りたがった。

鳥や自然を「ちゃんと」書くために、

翼の動き方、風(空気)の流れ方を知りたがった。

そのための仮説を立てること、検証すること、

そして記録しておくこと。

現代のビジネス社会で言う所のPDCAを

Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)

ものすごい勢いでぶん回していた人物のようです。

ただそれが本気すぎて、

完璧主義な面もあったんですって。

作品は13。少ないのは完璧主義から

そんな完璧主義のレオナルドの

作品は13点のみらしいです。

思ったより少ない…

「モナ・リザ」とか、「最後の晩餐」

がパッと浮かんできて

もっとあるのかと思ったけど。

完璧主義であるがゆえに

素描(デッサン)を繰り返し、

何度もシュミレーションを重ねながら

時間をかけてひとつひとつの作品を編んでいきます。

角度や配置に

凡人には理解し難い

不可解な点を多数残しながら…。

もちろんこの本は作品の数々も

カラーで見れます。

そりゃあ謎が謎を呼び

「ダヴィンチコード」なんて映画や小説が生まれるわけだよ。

(レオナルド・ダ・ヴィンチの絵を題材にしたミステリー)

素描や手稿を大量に書いた。現代風に言うとメモ魔

素描や手稿を大量に書いたことでも有名らしいです、

レオナルド。

素描って何かと言うと、デッサンです。

絵の下書きというか、

作品そのものや、作品の素材みたいな。

そしてレオナルドは手稿も多数残しています。

手稿、つまりメモ魔でもあったようで、

いっぱい描いて、いっぱい書いたんですって。

しかもメモの文字は

鏡面文字。

裏返しになった文字が

右から左へ流れて書かれています。

レオナルドは左ききで、

右から左に横書きした方が

書きやすかったからでは?

という説が有力だとか。

ぼくも左ききなので、

まあ気持ちはわからなくはないです。

左ききの人が普通に左から右に

横書きで書くと、だんだん手が汚れがちなんです。

しかしそっかー、

レオナルド左ききか〜

前に左ききは天才が多いみたいなニュースをどこかで見ましたが、

なんだか納得。

そして親近感。

それにしても、

メモが財産として現代まで受け継がれているって

すごいよなあ。

オークションで高値で取引されたりしたそうです。

実際の素描や手稿がカラーで見られるんですが、

ほんとに精密でびっくりしますよ。

努力の人レオナルド

「第4章 晩年の時代」

の、この本の一番最後の小見出しが

努力の人レオナルド

となっているんです。

要するにこの本のまとめのところなんですが、

レオナルドは天才って呼ばれてるのに

努力の人

の文で終わるんですよ。

アツい。

しかも、この本を最初から最後まで読んだら

なんだかそれも納得してしまう。

努力とか天才とか言う単語を見ると

NARUTOのゲジゲジまゆ毛の

ロック・リーを思い出してしまいます。

まとめ、天才レオナルドの努力の結晶が解説付きで読める

「もっと知りたいレオナルド・ダ・ヴィンチ 改訂版: 生涯と作品」

の感想でした。

タイトルの通り、

すでにレオナルドのことを知ってる人も

もっと知ることが出来るかと思います。

芸術の世界って難しいイメージもあるかもしれませんが、

この本は比較的カンタンな言葉遣いで書かれているし

レオナルドの生まれからおしまいまで

時系列で作品もカラーで載ってるんで

レオナルドのことを知るためのはじめの1冊として

ぼくにはぴったりでした。

「レオナルド・ダ・ヴィンチが好き!」

「天才が好き!」

「努力家が好き!」

って人はとりあえず買いです。

(ちなみに監修の裾分一弘さんという人は、

他にもレオナルドに関する本を色々書いたり訳したりしたみたい。

この方からさらに広げてレオナルドに関する本を読んでいくのもいいなと思いました。)

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